勉強と繰り返し

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勉強は繰り返しこそが基本

勉強は繰り返しが大事だと、よくいわれます。
予習・復習ともいいますよね。予習をすれば、授業自体が復習にもなります。そして家にかえって復習をすれば、3回は繰り返したことになります。

 

それにたいして予習もしなけれ復習もしない人は、授業の1回だけしか勉強しないことになります。ここで大きな差がつき、やがては学校の成績とか偏差値という、明確な結果としてあらわれてくるわけです。

 

勉強は繰り返しが大切というのは、復習することで短期記憶が長期記憶になるからです。
とても印象が強いものや、心から好きなもの・興味のあるものにたいしては、人は、とくに努力をしなくても、自然に記憶していくものです。それは興味をもつと、海馬が、しぜんとシータ波を発生させるので、ほうっておいても長期記憶になるからです。また、感情の発信地である扁桃体も関係しています。

 

もちろん、この考え方を勉強に応用してもいいのですが、すべての科目、教科に適用できるほど、学習は甘くありません。なかには無味乾燥な丸暗記を要するものや、ちっとも興味をそそらない教科もあることでしょう。公務員試験や三大国家試験の知識が、すべて面白いということは、なかなかないでしょう。もちろん、独立したいという夢はあるにしても、知識単体は無味乾燥なわけです。

 

「うわーっ、大変だなぁ」と考えた時点で、記憶の司令塔である海馬からは、シータ波(θ波)が出ていないので、記憶力は最低レベルに落ちています。そんな状態では、たった1度見ただけで覚えられるものではありません。そこで、繰り返し勉強するのです。

 

何度も見聞きすることによって、脳は、これほど頻繁に接するのだから、きっと「重要なもの」に違いない、という判断を下します。その結果として、海馬にある短期記憶を、側頭葉をはじめとした、脳のいたるところにある「長期記憶の保管庫」へと移してくれるのです。

なぜ繰り返しが大切なのか?

勉強では復習が大切といわれるけれど、どうして何度も繰り返す必要があるのでしょうか?

 

それは、よほど強烈な体験でもないかぎり、人は基本的に忘れっぽい生き物だからです。
これは自己防衛本能ともいえますし、記憶の取捨選択の結果ともいえます。遭遇すること、すべてをいつまでも記憶していたら、気分的に参ってしまいます。また不要なものも、すべて記憶していたら、重要なものを引き出したいときに、不要なものが邪魔になり、すぐにアウトプットできなくなります。

 

このように人間は、忘れることが「デフォルト」の状態なので、何かを意識的に覚えようとするときには努力を要するのです。エビングハウスの忘却曲線が示すように、人は1日で74%もの情報を忘れ、あとは1か月後まで、ゆるやかな曲線を描いていきます。この忘却曲線でわかることは、人は1日のうちに、急激に記憶が減退していくという事実です。1日で74%を忘れ、1か月後には79%を忘れるので、1日後も1か月後も、記憶の量には、さほど違いはないわけですね。

 

ここから導き出されることは、繰り返し勉強するさいには、その日のうちに復習をすることが大切、ということです。できれば1時間後に復習することです。1時間後には半分も忘れているのですから、このときに繰り返せば、かなり忘却の度合いを抑えることができるでしょう。1時間後の復習が困難な場合は、1日の最後に復習するのでもいいと思います。

 

それで、勉強の繰り返し学習は終わりではなく、翌日も、もう一回復習しましょう。
これで合計3回は学んだことになります。あとは少しずつ間隔を離していくようにしながら、1週間後、1か月後、3か月後と勉強を繰り返していきます。できれば半年後、1年後というように、間隔を広げながらも、定期的に記憶をメンテナンスしていくと、より確実な長期記憶として定着します。

 

学者や専門家といわれる人たちが、なぜいつも明瞭な知識の状態を保てるのかというと、一度、長期記憶として定着させた知識を、学生に講義したり、研究したり、実務でアウトプットするなどして、ふだんでも、よく使っているからです。こういった専門家といえども、もし知識を使わなくなれば、それらは錆びつき、(消えることはなくても)長期記憶が薄れてしまう可能性があります。

海馬が長期記憶へと変換する

勉強で繰り返しが大切なことは、前項で、「エビングハウスの忘却曲線」を参考に説明しました。それでは人の脳内では、記憶は、どのような手順で定着していくのでしょうか?

 

まず、もっとも短い記憶に「感覚記憶」というものがあります。
これは視覚で1秒、聴覚で5秒ほどの、短い記憶になります。目の前のものをみて、パッと後ろを振り返っても、1秒くらいは残像として脳裏に残っているでしょう。また音を聞いて、それが途絶えたあとも、5秒くらいは明瞭に思い出せるでしょう。この「感覚記憶」のおかげで、人は動画を観ても、連続した動きとして認識できますし、音楽を聴いても、一連の音律として楽しめるわけです。

 

電車の車窓から外をながめているとき、景色は、どんどん流れていきます。その一つ一つを、いちいち覚えていないでしょう。このときは感覚記憶を主体として見ています。しかし、なにか興味のあるものや看板の文字があれば、それに気をとめ、意識をむけます。この段階で前頭葉のワーキングメモリに入ります。ここは作業記憶というように、とりあえずの作業スペースで、数秒から数分間、記憶していることができます。パソコンでいうとRAMのようなものでしょうか。

 

しかし、それほどの興味を引かない場合は、ワーキングメモリの記憶は、長くても数分で忘れられます。ところが、よっぽど強い意識づけがなされると、それは海馬に入り短期記憶としてとどまります。勉強しているときは、意識を向けて、努力して覚えようという状態なので、記憶は海馬にとどまるわけです。
感覚記憶→ワーキングメモリ→海馬というように、つぎつぎと関門を突破してきたわけですね。このように記憶には、フィルターがあるわけです。

 

しかしエビングハウスの忘却曲線が示すように、興味の薄い事柄の場合、たった1度の記憶では、1日で74%が忘却の海に沈んでしまいます。そこで定期的に勉強を繰り返す必要が出てくるのです。側頭葉から入ってきた情報は、海馬をゆっくりと巡回し、取捨選択されます。ここで不要なものは消去されます。しかし、何度も繰り返した知識は、1か月くらいかけて側頭葉に返り、長期記憶として蓄えられます。海馬にあるうちは、一時保管庫なので、1か月間は、「まだ本物の記憶ではない」のです。

勉強は、ただ繰り返せばいいわけではない

勉強に繰り返しが重要だからといって、むやみやたらに反復すればいい、というわけではありません。
むしろ、繰り返しすぎると、記憶が薄れる結果になりかねません。
脳の特性として、以下のようなことが言えます。

 

  • 入力される情報が単調だと、反応が鈍ってくる
  • 同じような情報が入ってくると、記憶の干渉が起きる
  • 繰り返しすぎると、記憶を整理する暇がない

 

人は、脳に入ってくる情報が少なくなったり、単調だと反応しなくなります。じっと椅子に座っていると、だんだん眠くなってくるのはそのためです。同じことを、頻繁にたて続けに勉強すると、新鮮味がないので、海馬からシータ波が発生しなくなり、記憶力や思考力、理解力が極端に低下します。その点から考えると、学校の授業は、うまいぐあいに、いろいろな教科を交互に組んでいるわけです。

 

ですから勉強に繰り返しがいいからといって、数学を1時間勉強したあとに、物理を1時間とかは、しないほうがいよいわけです。また、同じような情報が入ってくると、前に学んだことが干渉を受けます。そうすると、せっかく海馬に取り込んだ知識が、薄れてしまう結果に。あとから学んだことも、干渉をうけて記憶しづらくなるので、同じような教科は続けないようにしましょう。

 

また繰り返しすぎると、脳内で記憶が整理する時間がもてないので、かえって記憶しづらくなります。
英単語のカードを、あまり時間をおかずに何度も見ていると、記憶が整理される時間がないので、かえって暗記しづらくなります。これはレミニセンス効果(現象)によって、説明できます。また入力される情報が同じなので、単調になってしまい、勉強効率が落ちるために記憶しづらくなる、ともいえます。

 

勉強内容を繰り返すコツは、最低でも1時間は空けることです。それより早く、復習をしても、記憶の定着には、あまり役立ちません。1時間後の復習をのがしたら、1日の最後に繰り返してもいいのです。その日にかぎっていえば、1回の復習でいいわけです。そして翌日(24時間後)に、もう一度繰り返します。

 

その後は1週間後、1か月後、3か月後と勉強を繰り返していると、長期記憶に保管されます。
しかし、そこで油断して、その記憶を想起(再生)しないで錆びつかせると、だんだん思い出せなくなってきます。それを防ぐためには、一度、長期記憶に入った知識であっても、定期的に復習をすることがポイントになってくるのです。

 


 

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