丸暗記の方法

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丸暗記は正しい勉強法?

丸暗記の方法を推奨している人や、そういったやり方が普段の勉強の仕方になっている、という人がいます。丸暗記を勧めている人では、東京大学の野口悠紀雄教授がいます。ベストセラーになった『「超」勉強法』には、英語の教科書を丸暗記するやり方が書かれています。

 

そのほか中学や高校の中間・期末テスト対策として、いつも単語帳や教科書、参考書などを「丸暗記」することが当たり前になっている学生もいます。

 

丸暗記をしようとする場合、「とりあえず、目の前の試験やテストを突破して、いい点を取りさえすればいい」という考えが背景にあります。つまり、その場を乗り切りさえすれば、そのあと忘れてもいい、と思っているわけです。事実、とくに考えずに丸暗記するような勉強法だと、試験が終わったあとに、すぐに忘れてしまいます。

 

当サイトでは、丸暗記はけっして効率のよい勉強方法ではない、という立場をとっています。これは中学や高校の受験勉強、大学のセンター試験や私立大学に向けた学習、社会人が資格試験を目指す場合においても、気を付けなければならない点だと思います。

丸暗記が、なぜいけないか?

教科書を丸暗記するような方法は、長期記憶になりづらいものです。
もともと、目前のテストや試験を乗り切ればいいや!という「要領」を重視した勉強法なので、扁桃体のほうも、そういった主人の考えを忠実に受けとります。その結果、重みづけがされないので「重要な記憶」とみなさず、忘れていってしまうのです。

 

また丸暗記の方法というのは、たとえば英語だと、英単語と、その簡単な意味という、それだけを何度も繰り返して記憶しようとします。そのほか日本史や世界史といった歴史の教科では、年号を覚えないと、試験やテストで高得点を取れません。偏差値をアップするために、やむなく歴史の年号や人名、事件名などを丸暗記せざるを得ない事情があります。

 

しかし丸暗記をすると、脳内でシナプス(神経細胞)同士のつながりが少なくなります。
ということは、いいかえると、アウトプットするさいになって、トリガーとなる要素が少なすぎることに。その結果、肝心の試験において、頭から引き出せず、思い出せないということになるのです。頭のなかには、しっかり記憶されているにもかかわらず・・・。脳細胞どうしのネットワークが希薄なために、本番でアウトプットできないという悲惨な状態になるのです。試験時間は、ふだんよりも緊張していますから、ますます記憶の倉庫から引き出せなくなって、真っ白になるということになりがちです。

 

そうではなく、歴史だったら、時代背景とか登場人物の性格とかまで思索を巡らし、その理解のうえにたって、個々の年号や人名を記憶していく。そうすれば、思い出すさいに、多くの「手がかり」ができます。単純に思い出しやすいのです。これは数学や国語(古文・漢文)、地理、生物、化学、倫理、語学(ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語)などにもいえることです。独立を目指して、資格試験の学習に奮闘している社会人にも当てはまります。

 

丸暗記するということは左脳を使った勉強法です。左脳はデジタル的な脳であり、左脳派はストレスがたまりやすい傾向があります。ですから、丸暗記主体の勉強のやり方では、勉強がちっとも面白くならず、勉強嫌いになる危険があります。その反対に、右脳派は、まずは概要の理解から入るので、右脳→左脳という流れで、しぜんと記憶していくことができるのです。あたかも、スポンジが水を吸い上げるように・・・。水を得た魚とは、このことです。

理解してから記憶しよう!

前項で述べてきたことですが、何事でも、いきなり暗記から入ろうとすると失敗します。
試験の当日までは覚えていられるかもしれませんが、脳内ネットワークが希薄なうえ、脳が重要だと判断しないために、試験が終わると、やがて忘れていきます。

 

勉強のコツは、どのような科目であれ、まずは全体の理解から入ることです。
理解するという行為は、脳内にすでに長期記憶として存在している「脳内ネットワーク」を活用する、ということです。丸暗記の場合は、新たな神経回路を作らなければなりません。しかし理解するということは、「あっ、そういうことね。飲みこめた!」ということですから、すでに頭にある記憶に合致したということであり、新たな神経回路をつくる手間がありません。

 

学校の試験やテストで、いい成績を取ろうという人は、気持ちが焦るために、いきなり丸暗記から入ろうとします。でも、「急がば回れ」で、じつは、じっくりと理解してからでも記憶は遅くはないのです。

 

理解→記憶という流れであれば、脳内にすでにあるネットワーク上に記憶を構築するので、忘れにくいですし、関連のネットワークを利用して「連想」することにより、いつでも簡単に思い出せるようになります。センター試験でも、国家試験の論文試験、択一試験でも、自由自在に記憶の森から、覚えたことを引き出せるのです。緊張感がマックスの、「試験」という非日常的な状況においては、思い出す手がかりは多すぎるくらいでいいのです。

 

理解をすっ飛ばした丸暗記という勉強法は、人間の脳の仕組みから考えても不自然であり、無理があるわけです。ウォーミングアップをせずに、いきなり激しいスポーツをすると、筋肉やスジを痛めてしまう危険があるように、いきなり丸暗記から入ることは、勉強に対するマイナスイメージを植え付けることになります。そういった丸暗記主体の勉強をつづけるかぎり、マイナスイメージを潜在意識内で増幅させるだけです。その結果、ますます勉強することが嫌になり、それが結局は、記憶力を減退させるという悪循環になります。

 

それにたいして理解から入り、その土壌のうえに記憶していく手順を踏む人は、勉強の面白さがわかるので、ますます学習することが楽しくなります。そうなると毎日、勉強することが苦になりませんし、楽しいので、勉強中に最大限の集中力を発揮できます。そのような状態では、記憶力もマックスに発揮されるので、無理に覚えようとしなくても、テキストの内容が記憶に定着しやすくなります。
この好循環のいきつくところ、ふだんの学校での成績アップ、模擬試験(模試)での偏差値アップ、高校・大学の受験や資格試験の合格という結果に結び付くわけです。

 


 

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編集後記

丸暗記に能力を発揮する人が、世の中にはいます。サヴァン症候群の人は、左脳に障害を受けているために、右脳が肩代わりし、とてつもない右脳の力を発揮します。右脳は音楽的才能や芸術的なひらめきを得意としています。また丸暗記を主体とする左脳ではなく、イメージが得意な右脳がとくに発達しているので、なんでも「写真記憶」のように記憶してしまいます。しかしサヴァン症候群の人たちは、抽象的な思考が苦手なので、記憶したことが、どういった意味をもつのか?・・・これがわからないといいます。
たとえば人の顔を覚えるさいも、角度によって記憶するので、ちょっと顔の向きを変えただけで、また別の人だと認識してしまいます。人は、髭があってもなくても、その人だと認識できます。これは抽象化の能力があるからですが、サヴァン症候群の人たちは、これが苦手です。髭をはやしただけで、同じ人物とは認識できないのです。一つ一つを正確に記憶、つまり丸暗記できるとしても、このように抽象化ができなければ、その記憶には何の意味もありません。むしろ生きていくうえで障害にさえなってしまいます。丸暗記する能力は、ありすぎても困るということですね。
語呂合わせを丸暗記と称する人もいますが、これは厳密にはそうではありません。すでに脳内にある神経ネットワークを利用しているという点で、右脳的な学習方法です。しかし、すべてが語呂合わせに変換できないところに難点があります。重要項目は語呂合わせで丸暗記できないかどうか、試してみて、もしそれができないなら、きっぱりと語呂合わせはすてることです。考えている時間が無駄になってしまいます。
英語の教科書を暗記する場合、ただ記憶するというケースと、意味がわかったうえで覚えるというケースがあります。頭に物語の情景をうかべながら、口に出して音読して暗唱すれば、それは右脳的勉強法になります。そうではなく、とくに情景もイメージせず、ただ口パクで音読しているだけでは、丸暗記という無味乾燥な勉強方法になってしまいます。周囲から見ると、いっけん同じような学習の姿に見えますが、本人の意識がどこをむいているのかによって、効率的な勉強法ともなるし、その反対に意味をなさない丸暗記にもなるわけです。記憶や暗記の世界は、奥が深いですね。

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